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ある貧しい村にひとりの農夫が住んでいたそうな。

村人たちは、その農夫を裕福だと話していました。

なぜなら、彼は一頭の馬を飼っていたから。

その馬が田畑を耕したり、荷物運びなどに役立っていたのです。

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ある日のこと、農夫の馬が逃げ出してしまいました。

それを知った村人たちは

「ひどいことになったものだ!」

と大騒ぎしました。

しかし農夫は

「そうかもしれないし、そうでないかもしれない。」

と言いました。

*

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数日後、なんとその馬が新たに二頭の野生馬と共に帰ってきました。

村人たちは

「幸運だったねー!」

と農夫に言いました。

しかし農夫は

「そうかもしれないし、そうでないかもしれない。」

と答えました。

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翌日。

農夫の息子が新たにやって来た野生馬に乗ろうとしたところ

馬から振り落とされ足の骨を折ってしまいました。

村人たちは農夫に同情し

「何という悪い運の巡り合わせだろう。」

となぐさめました。

しかし農夫は

「そうかもしれないし、そうでないかもしれない。」

と答えました。

*

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その翌週。

突然村に兵隊たちがやって来ました。

そして、健康な村の若者たちを徴兵して連れて行ってしまったのです。

でも、農夫の息子は骨折した足のため、徴兵を免れました。

村人たちは

「何という幸運だ!」

と農夫に言いました。

しかし農夫は

「そうかもしれないし、そうでないかもしれない。」

と答えました。

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ちゃんちゃん!

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一見、今は悪いように思える出来事も。

あなたの人生にとって大切な

ひとつの出来事なのかもしれない。

自分にとって、どんな意味があったのか。

それはもしかすると、死ぬまでわからないのかもしれない。

けれど、今すぐ良い面に焦点を当てることはできる。

前に進むきっかけ・何かを変えるチャンスにすることもできる。

”良いこと”とまでは思えなくても…

悪い方へぐるぐる考えすぎないようにすることもできる。

そして、ときにはちゃんと悲しんだり。

ネガティブな感情に浸るのもよし!笑

すべては自分次第 ♪

自分が選んでいるんだと自覚すること。

さて、今日はどんな出来事がありましたか?