ヨガとは、とても奥が深いものです。
スタジオで普段やっているのは、
アーサナ(ポーズ)で、瞑想を深めるための体作りです。
体が固かったり、筋力が無いと、ずっと同じ姿勢で座って居られませんからね。
そして、その前に必要な事が
大きく2つあります。
禁戒(ヤマ)と勧戒(ニヤマ)です。
簡単に言うと、普段から心がけておくべき心構えのことです。
今回は、禁戒(ヤマ)について少し説明していきましょう。
ヤマには
アヒンサ(非暴力)
サッティヤ(正直)
アスティヤ(不盗)
ブラフマチャリア(禁欲)
アパリグラハ(無所有)
があります。
この中の、アスティヤ(不盗)について
少し掘り下げていきましょう。
読んで字のごとく、
盗むことを禁止しているのですが、
物を盗む事だけではなく、
あらゆるものを盗むことを指しています。
例えば、
約束の時間に遅れる、
相手の話をさえぎって話してしまう、
……これは自分のために他人の時間を犠牲にする「時間泥棒」です。
電車の優先座席にどっかり座って、本来座るべき人たちの権利や快適さを盗んだり、人の悪口を言いふらすことで、その人の信頼や評判を盗んだり……
この盗みの根本にあるものは、利己的な考え方です。自分の利益を優先させようとした結果、相手は何かを失います。また、自覚の無いものも、同じように盗んだことになります。
自覚があろうと無かろうと、盗みは自分に返ってきます。
自分の行動や言動にいつもより少し意識を向けてみて、心がけてみると、良いことが返ってきたり、より深い瞑想に繋がっていくでしょう。
ステキなヨギが沢山増えますように。
ナマステ。